デザイン

新海誠展

会場:国立新美術館
会期:2017年〜2019年

初の現役アニメ監督の名を冠にした国立美術館での展覧会。
キュレトリアルチームの一員として、展示デザインを担当

現役アニメ監督の名を冠にした初の国立美術館での展覧会に、展示デザインとして参加。
新海誠監督のデビュー15周年を記念し、貴重な制作資料である絵コンテや作画、設定資料など約1000点のレイアウト及び造作物をデザインした。

左上:国立新美術館での展示風景。劇中に登場する飛行機を造作
右上:会場には象徴的なセリフを抜粋し、壁面にレイアウト。物語のエモーショナルな臨場感を体験に落とし込んだ
左下:制作過程で3D上にシュミレーションされた都心の風景を、15枚のレイヤーに落とし込み、立体で表現した
右下:新海監督特有の美しい日常風景を50台以上のモニターで展示

日本全国の美術館、博物館での巡回

金沢二十一世紀美術館(石川)、札幌芸術の森美術館(北海道)、青森県立美術館(青森)、沖縄県立博物館・美術館(沖縄)をはじめ、静岡、長野、大阪、愛知、宮崎、宮城、福岡と、全国12会場で巡回。各環境や地域性を考慮し、全てのデザインを担当した。
また、展覧会で販売されたグッズの一部もディレクションを担当。普段連携している職人や、技術力の高い工場と共に、従来のグッズとは一線を画したデザイン提案を行なった。

左上:初期作品を当時のブラウン管TVで壁状に演出(大岡信ことば館/静岡)
右上:象徴的なセリフを立体的にデザインし、陰影がかもす情緒を表現(大岡信ことば館/静岡)
左下:データが存在しない展示物は、現場で使用されている本物を展示(札幌芸術の森美術館/北海道)
右下:造形物は、3DCGデータを元に製作。縮尺まで再現した(阪急うめだ本店/大阪)

映画の画面比率(16:9)を元にデザインした図録。画面から飛び出したイメージをデザイン(デザイン:NODESIGN)

上段:象徴的なモチーフを刺繍に落とし込み、シールとして提案
中段:老舗スカーフメーカーと手捺染で表現したシルクスカーフ
下段:印象的なシーンを再現したペーパークラフト

STAFF CREDIT

  • 展示デザイン:山口壮大
  • 総監修:落合千春(コミックス・ウェーブ・フィルム)
  • 監修:真住貴子(国立新美術館)
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  • 監修アシスタント:市川愛理/松屋明子(コミックス・ウェーブ・フィルム)
  • ゲスト・コーディネーター:池田隆代(大分県企画振興部芸術文化スポーツ振興課)
  • ゲスト・キュレイター:相田充(アニメーション研究者)
  • 企画アドバイザー:
  •  榎本正樹(文芸評論家)
  •  奥井真紀子(トレンドジャーナリスト)
  •  菅谷淳夫(美術ライター)
  •  数土直志(ジャーナリスト)
  •  斎藤美絵(CGWORLD編集部)
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  • 法務担当:桶田大介(国立新美術館参与)
  • 展示アシスタント:小山祐美子(国立新美術館研究補佐員)
  • グラフィックデザイン:NO DESIGN
  • 主宰:朝日新聞社